親の呪縛

無意識に支配されていることってありますよね。
自分に新たな家庭ができた場合、まだ良いと思うけど
わたし。みたいに独身で他の人の価値観があまり深く入ってくる機会がない場合
結構怖いと思うことがある。

うちは母子家庭で母親は大好きだし尊敬もしている。
ただ二人きりだったので彼女の価値観があまりにも強く入ってくる。
し、影響を受けやすくなる。
4人くらい家族がいればいい意味で分散できるけど・・・
二人はそういった意味では難しいかもしれません。

わたし。は割と独立心が強く
自分のセクについての悩みもあり
親の愛を独り占めした割には孤独感が強く(勝手に)

『私の気持ちなんて誰も分かってくれない。こんなにずっと一緒にいる母でさえも分かってないのに』

って特に若い時は思っていました。
でも、子供って健気で、参考になる大人って親くらいしかいないっていうか
やはり親の生き方に近くなりますよね。
遺伝的要素もあるだろうけど。

うちの場合、真面目で堅実な母は

コツコツ働き
資金は節約をして貯金

みたいな人生の教えでした。
実際それでわたし。を学校にもやってくれたし、それは事実なんだと思う。

ある時、友達と話ていたら
友達が
「うちは自営業なので、定職につくのを親に反対されて」

と言いました。
目から鱗。でした。
親は皆子供に安定した職業について欲しいものなんだと勝手に思い込んでいました。

そういえば忘れかけてかけど
私が仕事を辞める前に

「フリーになりたいけど不安」

と言った時、今は友達関係の元カノが

「何が不安なの?」

と聞いて来ました。
その子の家も自営業でした。

つまり、人って自分の生きて来た人生のことしか分かってないってことで
それでちゃんとやってこれた人ってもちろんそれが正しいと思ってるから
その道を子供に勧めてくるけど

それがその子供に適しているかどうか
それをやって子供が楽しく生きていけるか

ってのはまた全然別の話で
一番理想なのは子供に合ったものに導いていくことなんでしょうけど
そんなのは至難の技。
だから
”与えられた中で精一杯やっていく”
ってのも、それまた正解で素晴らしいし
子供が自分で自分によく問うて、大人になって自分のやりたいように人生修正するのも素晴らしいこと。

ただ注意しなきゃいけないのは
悪くいうと”親の呪縛”です。

特に大人になってからいつまでも親の言うことを真摯に聞いてる必要はない。
うちの場合、今わたし。はフリーですけど
ここ数ヶ月、散々悲痛の叫び声を上げて来たつもりなのに
いまだに

「定職に早くつかないとね」

とか言ってきます。
で、それをあまり真剣に聞いてると

「なんで分かってくれないの!?なんで?」

ってイライラしてくるし
イライラするならまだマシだけど

「定職つかない自分ってダメな自分なのかな」

とかそんな気持ちになってくる。
でもね、違うの。それは親のたわごとですよ。
別に極端な話、生きていけたらいいやん。
定職につきたければつけばいいし
でも、今わたし。はまだそういう気分でもないし
正直復活も仕切ってないし
ゆっくりしたいのが本音。

それを分かってくれない親は
まあ、悲しいですけど
親もわたし。ではないから。
他人です。
相性が悪いのかもしれないし、それは人間同士なら当たり前のこと。
だから早々に電話を切りました(笑)

平和にね。

時々怒っちゃいますけどね。
まあ、それも人生ですね。

とにかく親が正しいわけではないってこと。