それぞれの世界

大好きな後輩と両思いになれて約2ヶ月。
職場が一緒の私たち。
ある意味地獄であり、ある意味天国。
でも、やはり一緒にいて本当に楽しいです。
とにかく楽しい。
そしてこうなって初めて見る彼女がたくさんいることに
ただただ驚くのです。 

彼女には長年付き合っている彼がいて
私はそれを知りながら我慢ができませんでした。

じきに結婚もすると思います。

それを考えると、胸が痛くて
彼への嫉妬というよりは
自分への自責の念が増えていく。

「なんで自分は男じゃなくて
なんで好きな人とずっと一緒にいることが許されないんだろう」

と。

でも、今回ばかしはいつもと違った感情があります。

もちろん、そういった感情が0なわけではありません。 
そりゃ嫌に決まってますよ。

彼女に彼氏がいて、別れもせず
日常の中でも彼に抱かれている彼女なんて想像したくもない。
ましてや結婚までしてしまって
子供なんてできたらもう私は捨てられるんだろうなあ、とか思ってしまう。

でも、また違ったことも思うわけです。

それは私が彼女の一回りも年上なことも関係あるのかもしれません。

やはり、ずっと一緒にいるなんてことは無謀だという現実。

それは諦めではありません。
私のリアルライフと、彼女の世界、性格を加味した時

私たちが一生一緒に今と変わらず添い遂げるなんてことは
無理なんです。

私には私の世界があって、その世界に彼女が来られない。
来させたくもない。

彼女には彼女の世界があって
そこには私は行けない。

かと言ってお互いの世界を壊したくはない。
それも大事な世界だから。

その世界があるからこそ二人の世界は成り立っているのかもしれない。

例えばですよ、彼がいる彼女
彼がいるからこそ維持できるこの関係性なのかもしれない。
嫌な見方をすれば、私は彼女の浮気相手でもしも結婚すれば不倫相手になる。
不毛な関係です。完全に。

でも、じゃあ、彼女が全てを捨てて私に一途にずっとこっちを見てたら満足なのかと聞かれたら
そうではありません。

私には結婚という選択肢はないし、憧れはあっても
大きなパワーを消耗してまでも手に入れたいものでもない。

私が今リアルに欲しいもの
それは、結婚相手、子供といった類の家庭ではない。
なんとなく私も見守ってくれる人がいて
そこそこ寂しくなくて
そこになおかつ、ちょっと違った類の愛情をくれる人がいれば最高。

お互いの世界を壊さずにいるためには干渉しないこと、嫉妬を最小限にすること。

歳もとってきたから、はたまた失敗もしてるからかもしれないけど
もう誰かと一緒に住むとかそういったことも疲れてしまう。
一人の時間も大事。 
適度に距離を保ちたいというわがまま。
もしかしたら、今の私と彼女の関係って今の私にぴったりなのかもしれない。
そらね、彼氏には申し訳ない気もするけど
心のどこかで男の性に嫌悪感のある私にとっては
彼女の彼氏への罪悪感なんてあってないようなもの。
ひどいけど(笑
正直そうです。

ただね今の二人の共通の世界
それは職場、しかも同じ部署。

これは思いの外大変です。
バレるばれないの話よりも嫉妬が大変ですよ。
だからやはりニュートラルを保つためには、知らん顔するのが一番で
そのためにはある一定の距離感ってやはり大事だと思うんです。

今私はそんな時期に差し掛かっていると思います。