彼女と結ばれるまで

今日は少々違った観点で彼女との出会いの流れを解釈してみようと思います。

彼女と出会って5年
互いに互いを全く意識しないで過ごしていました。

出会ったころ私には同棲中の彼女がいて
彼女にも同棲中の彼氏がいた。

12歳年上の私は彼女に対して
「調子の良い、泣き虫な若い人」

彼女は私に
「大先輩!」

っていう印象を持ちながら5年。
二人で出かけることもなく
飲み会で一緒になっても話すこともなく

なんなら二人きりの状態を私は避けていました(笑


5年経って 共通の仕事をきっかけによく話すようになって
さらにたまたま同じタイミングでダイエットしていたので
チートデイ と称してご飯に行くようになりました。

それでも、恋愛感情なんて微塵も感じなかった。
彼女も彼氏がいたし
私も好きな人がいたし
恋愛の話もせず、何の話をしていたのか・・・・

たまたま一緒に出張に行くことになりました。
割と何日間も二人きり、、、、流石に心配しました。

『職場の後輩と何日も一緒にいるって絶対イライラする!』

ところがイラつくどころかめっちゃ楽しかった。ずっと楽しかった。
さらに、その出張、、、
一応仕事だったんですけど、本当は二人のスケジュールがバラバラだったかもしれず
むしろその可能性が高く、その場合、遊ぶ時間はほとんど取れなかったかもしれなかったのですが
奇跡的に全く同時刻に重なり、それ以外の時間は全部遊べることになったのです。
なので、二人で出張と名のついたほぼ遊び(笑

その中でもう記憶は薄いけど色々話をしました。
当時浮気をされて、彼氏と別れた彼女の話を聞いて
でもよりを戻すか迷っていて

ふ〜ん

って聞いていました。
正直全く興味がなくて(笑

『浮気されたからやめたらいいのに』
と思いながらも

「好きならやり直せばいいんじゃない?」

なんて本気で言っていました(笑

そんなこんなで、少しずつは仲良くなたけど
そこまでお互いに興味もなく
彼女も彼とヨリを戻したし
私も他の好きな子との関係に悩みながら過ごしていました。

2019年の4月
きっとここが転機だと思っています。
私の職場の大好きな人々が見事に私の前から消えました。

好きな子は結婚して引っ越し。これと同時にこの子にまつわる縁も激減。
大好きな心の支えだった姉のような人も退職。
私を好いてくれて仲良くしてくれた他職種の人も転勤。
ちょっと気になっていた人は勉強のため遠くの地へ。
仲良くしていたかわい子ちゃんは皆結婚。

本当に寂しかった。
悪い言い方をすれば寂しくなって、彼女と仲良くなったんだと思います。
その人たちがいたら、多分彼女のところへ気が向かなかったというか・・・(笑
 
そしてポイントなのは
その消えた人々が何らかの形で ”不倫”ということに関わっていました。

姉のような人は不倫絶対反対派 
他職種の人は夫に不倫され離婚
好きだった子は不倫経験があり結果的に不倫反対派

とにかく不倫を拒絶するような人たちが目の前から消えました。
だからもしこの人たちがまだ職場にいたなら
私は今不倫していないかもしれません。
良し悪しの話ではなく、流れの話なので不倫を肯定しているわけではありません。
否定をしているわけでもありません。

で、私は申し訳ないけど寂しさを埋めるような感じで
もちろん友達として彼女と付き合うことが頻繁になっていました。

うちにもよく来るようになって
泊まることも増えて
よく笑い、馬鹿な話で盛り上がって

そんな数ヶ月

その間にも、今から思えば不思議なことがありました。

二人の共通の仕事関係の人に
何かのアニメの画像を見せられて、それは双子?みたいな二人だったんですけど

「これみてください。ひっとさんと〇〇さん(彼女)みたいでしょ? 二人で一つなんです、この二人は。」

と突然言われたことがありました。
でも、その人に私と彼女の仲よさなんてアピールしたこともないし
その人に私たち二人の関係性なんてわかるはずもありませんでした。

でも、私たちもお互いに何となくお互いを似ていると思い始めていました。
顔は全然似てないけど・・・・何かが似ている・・・・気がする・・・・?

私の誕生日前の1週間、彼女は友達として毎日私に付き合ってくれました。
そして当日は私のやりたいことに付き合ってくれ
もうその頃には、結構心置きない関係になっていました。
そして彼女は何だかどんどん美しくなっていました。
 
気がつくと私は彼女のことをすごく愛おしく思っていました。
最初は完全に妹か子供のような感覚で彼女を見ていて、職場での様子を割と気にしていました。
それでも、恋愛ではなかった。
エロスは全く感じなかったし、感じたくもなかった(強がりではなくタイプではなかった)

でも、生まれてしまった、気がついてしまった 

嫉妬心

嫉妬心から始まった恋心。

でも、でも、でも

行ったり来たりの気持ち。

彼氏いる。ノンケ。
同じ部署。

やめとけ。やめられる。
コントロールできない感情なんてないんだから、この気持ちも流すことができるはず。
友達関係が壊れるのが怖い。


もう色々考えました。
新しい彼女も作って好きになりかけて
忘れられるはずだった。

でも、まるで襟足を後ろから引っ張られるように
それらの気持ちは全部ひっくり返された。

結果的には好きになりかけた彼女を好きにはなれず
逆に今の彼女への想いを強くすることになって
我慢できずに手を出しました。
もちろん、全く脈がない状態ではないことを感じていたから手を出したわけで
彼女もまたその数ヶ月で実に色々な仕掛けをしてきたわけです(笑
 
キスをしてしまったその時まで
私は彼女とそうなりたいと望みながらもどこか抵抗感があったけど
一旦その世界に入ると
それは想像と全く違いました。
すごい心地よさがありました。
もう離れたくないと思いました。
ずっとキスをしていました。
彼女もまた何の抵抗感もなく受け入れてくれました。
嬉しい、と。

その時はお互い恋人がいたし、彼女は結婚を控えていた。

現実的には完全にアウト。
でも、これは相当なドラマチックですよね。

波乱万丈に生きている人もいるけど
ほとんどの人が割と堅実に地味に生きていますよね。
地味というよりは現実的な道を生きている。

仕事して結婚して子供産んで毎日を生きる。

不倫をする人も多いけど、バレないように努力したり
いや、ほとんどの現代人は不倫なんてしてないし
実は本当はやりたくてもしてないし
毎日真面目に生きていますよね。

特に現代って制約が多いから、リスクなんて取らない人がほとんど。
自分の感情を見事にコントロールして、リスクを避ける。
私もそうです。そうでした。

駆け落ちなんて本当にドラマチック。
私のことで言えば、もしも彼女が結婚を破棄して私を選んでくれたら超ドラマチック。
でも、そんな多大なエネルギーを費やす人ってまあ、いません。
私も、本当には自分だけ見て欲しい気持ちもあるけど、
結婚破棄とか離婚とかしてくれたとしても、何の責任も持てない現実の中では厳しいと思っています。
だから、今この時点においては彼女とこれ以上一緒に過ごすのは限界があると思っています。
悪くいうとお互いに覚悟がありません。
全てを投げ打ってまでお互いだけを選ぶ覚悟です。
かと言って捨てる覚悟もない。
ドラマチックにはすごいエネルギーと覚悟が必要なんですね。

お互いに恋人や婚約者がいて
そして同性と関係を持つなんて、はっきり言って自分を全くコントロールできていません。
でも、ドラマチックです。

だからね、この人生
一度でもこんなにドラマチックな展開になれたことを
喜ぶべきなのかもしれません。

私にしか味わえない感情ですから。