母

遠くに住んでいる母は私の全てを知っている。
そして受け入れてくれている。
私たちは私が生まれてきてから、ずっと二人で
ロマンチックでエキセントリックでそれなのにものすごく現実的な母に助けられてこの人生を過ごせている。
反面、全くことなる性質も多く、彼女の言う通りにするととんでもなく後悔したりもする。

でも、８０歳を超えた母がものすごく先進的であったから
私はセクを言うこともできたし、色々相談に乗ってくれる。

最近は自分がボロボロすぎて電話で話すのも控えていたが
先日久々に話した。 

すでに私の失恋はよく分かっていたので心配していた様子。
母は面白い。

近況を話していた。

別れた彼女（既婚）が職場で思わせぶりなことをしてくる。

すると母は

「そんなもの深く考えずに、そうなったら遊んでやればいいのよ」

・・・・・・・・・
えっと〜〜〜〜

破天荒！？ 

この人本当に私の母親か。
笑

母から見ると彼女はとても女性的で 
その気持ちはわかるらしい（笑
 
彼女も彼女で色々背負ってて
それを捨てられない。
でも、私のことが好き。 
ほぼ無意識なんじゃないの？とも言ってた。
本能的なのよ、って。

うん、そうだねわかる。
頭で理解はできる。

彼女が私を選ぶためにはあまりにも捨てるものが多すぎる。
私が彼女の立場でもおそらく無理だろう。

でも腹がたつ。
確かに人は自分のことすらわからなくて
なんなら自分のことの方がわからなくて
特に若い時なんて、なんとなーく生きているようなもんなのかもしれない。
 
でもさ、もう少し考えようぜ。
そうやって周りに縛られている人生を選ぶならなおさら。
私のように自由気ままな人生で本能的なのはいいにしても
社会性や責任を気にして生きていくならそのように生きてくれよ。

きっと彼女のわがままな本能に振り回された男性諸君は多いはずで
でも、彼女は平然と思わせぶりなことをして、相手が近寄ってきたところで切り捨てるみたいなことをしてきたんだと思う。
それを言う人は誰もいないから気がつかないでやってるんだと思う。
誰も自分が傷ついたアピールなんてしないからね。
そして、それはタチが悪い。

でもね、それも彼女であって
私が好きになった人。
めちゃくちゃ悔しい。
そんな人をこんなにも好きになっている自分。
今までの自分にはなかった。
だから余計に執着するのかな。
好きになった自分を否定したくないのかもしれない。

私が好きになった彼女は素晴らしい人に違いないと信じたいだけなのかもしれない。
とはいえ、その勝手な期待も散々裏切られているけど（笑
それでも。忘れることができないし、目で追ってしまう。

今回も私の好意を分かっているんだろうという期待は裏切られ
能天気な彼女を目の当たりにして
バカな奴は嫌いだった自分を思い出した。
それでも、好きなのだ。

こうやって彼女を知って
私は何を得るんだろう。
この苦しみはバカバカしさに変わって
どうなるんだろう。

嫌いになる？
全部含めて好きになる？

わからないから面と向かって話すことにした。
できれば心のそこから恋愛感情が消えて欲しいけど。