養子縁・・・

これ、実際にやった人が近くにいたことがない。
のだけれど、ふと彼女がこんなことを言いました。(笑いながら)

「うちの親がいなくなったら、あなたを養子にしよう」


笑いながらなので、半分冗談にも聞こえるような感じでしたが、私は笑いながら彼女の少し本気を感じました。
そして、少し嬉しかった。

ノンケだった彼女の口から出た意外な一言だったからです。

その時に
「ついでに、赤ちゃんも養子にしようか。」
(ついでというのが悪い感じでないのは理解してください)

少し考えました。

でも日本の制度では確か私達のようなケースでは養子は無理だったはず。
里親はどうなのかな。
分かりませんが、ついでで出来るようなことではありません。
収入には問題内でしょうけど、制度が認めるはずありません。
外国であっても、同じように思います。日本よりはましかもしれないけど。
あの「Lの世界」というドラマを見て思いました。
とにかく・・・
彼女は老後の孤独が心配なようでした。


彼女の気持ちはもちろん分かります。
私も子どもは欲しいし。
老後もし1人になったら・・・寂しさが半端ないでしょう。

しかし、同時に思います。
やはり人間は孤独だと。これは私が自己防御的に考え出した答えなのかも知れません。
しかし、そうなのです。
あらゆる環境の高齢者を見てきました。
確かにそのほとんどが、子どもの世話になり、それをありがたく感じているのは事実です。


でも、一方で結構な割合で子どもがいるのに、最終的に施設に預けられます。
個人的に施設に入るのは賛成です。
でも、その状況になって人は子どもとも離れ、結局は最終的な死を迎えるにあたり孤独と戦うことになってしまいます。

結局人は孤独なのです。


でも、彼女に限って言うなら、その孤独を少しでも軽減させてあげたい。
過保護なのかな。
せめて最期側にいて静かな時を一緒に過ごしてあげたい。

なんて思ってるわけです。

でも命の順番なんて分かりません。

私が先に死ぬかもしれない。



彼女の1日あとに死ねたら最高なんですけどね

なので私を養子にする話も子どもを養子にする話も、本当は嬉しいけど、でも、反対です。
人間て複雑ね。

でも、法律上一緒になることに意味なんてない。
少なくとも今の日本では。